タトゥーは後悔する?後悔は4人に1人ほど。理由と、後悔しない選び方

タトゥーを入れた人の多くは、後悔していません。アメリカの2023年の調査では、一つでも後悔したことがある人は約4人に1人でした。理由として多いのは、若いころに勢いで入れた、もう一緒にいない人の名前を入れた、仕上がりに満足できない、といったこと。どれも、入れる前の選び方で減らせる後悔です。
この記事の内容(8)
後悔したことがある人は、多くても4人に1人ほど
海外では、タトゥーのある人に「後悔したことがあるか」を聞いた調査がいくつもあります。数字は調査によって少しずつちがいますが、表の5つでは14〜26%でした。
満足している人も多く、Ipsos の2019年の調査では、タトゥーのある人の92%が、入れたタトゥーに満足していると答えています。
| 調査 | 聞いた相手 | 後悔したことがある人 |
|---|---|---|
| Pew Research Center(2023年) | アメリカの大人8,480人のうち、タトゥーのある人 | 24% |
| Harris Poll(2015年) | アメリカの大人2,225人のうち、タトゥーのある人 | 23%(2012年は14%) |
| YouGov(2015年) | アメリカとイギリスの、タトゥーのある人 | アメリカ22%、イギリス14% |
| Morlock ほか(2017年調査、2023年発表) | アメリカの大人3,033人のうち、タトゥーのある1,072人 | 18.2% |
| Altunay ほか(2022年に発表) | トルコの皮膚科に来た、タトゥーのある302人 | 26% |
日本の「9割が後悔」は、どういう数字?
日本では、タトゥーのある人に後悔を広く聞いた調査は見つかりませんでした。
ネットでよく見る「入れた人の9割が後悔」という数字は、タトゥーの除去を手がける美容クリニックが2017年に行ったネット調査です。20〜40代の350人に聞いたものですが、そのうちタトゥーのある人が何人だったかは、報じた記事には書かれていません。タトゥーのない人も含めた数字かもしれず、除去を手がけるクリニック自身の調査でもあります。海外の調査と同じ物差しでは比べられません。
若さ、名前、仕上がり。よくある後悔の理由
Harris Poll の2015年の調査では、後悔の理由として次のようなものが上位に挙がりました。
- 入れたとき、若すぎた
- 自分が変わった。いまの暮らしに合わない
- もう一緒にいない人の名前を入れた
- 仕上がりが雑。プロの仕事に見えない
- とくに意味のあるものではなかった
トルコの皮膚科の研究(2022年)でいちばん多かった理由は、「もう好きではなくなった」でした。
若いとき・勢い・見える場所は、後悔しやすかった
どんなときに後悔しやすいかを調べた研究もあります。国も調べ方もちがうので、目安として見てください。
| 後悔しやすかった | 後悔しにくかった | 調査 |
|---|---|---|
| 21歳より前に入れた(38%) | 21歳をすぎてから入れた(7%) | YouGov 2015年(アメリカ) |
| プロ以外や自分で入れた(43.3%) | プロに入れてもらった(19.3%) | Altunay ほか2022年(トルコ) |
| 酔っていた、まわりに流された | 大切な人や出来事を残すために入れた | Morlock ほか2017年調査(アメリカ) |
| 顔・首・手・手首・指に入れた | — | Morlock ほか2017年調査(アメリカ) |
後悔を減らすために、入れる前にできること
後悔の理由を裏返すと、入れる前にできることが見えてきます。
- 時間をおく: 入れたいと思ってから、何週間か寝かせてみる。それでも好きなら、たぶん大丈夫です。場所や大きさは、消えるタトゥーで試す手もあります(「消えるタトゥー(ヘナ・ジャグア・シール)」の記事へ)
- 作風でアーティストを選ぶ: 仕上がりへの不満は、作風の合う人を選ぶことで減らせます。選び方は「スタジオの選び方」の記事へ
- 場所と大きさを暮らしに合わせる: 半袖や温泉で見えるかどうかは、毎日のことです。「どこに入れる?」の記事にまとめています
- 名前は慎重に: 恋人の名前は、後悔の理由の常連です。日付やモチーフへの置きかえ方は「デザインの決め方とモチーフの意味」の記事へ
- 迷いは相談の日に話す: 「ここが気になる」と言えば、アーティストが一緒に考えてくれます
前の日と当日のお酒、18歳未満の施術には、スタジオの決まりや県の条例があります。くわしくは「タトゥーの前に知っておきたいこと」の記事へ。
年をとってからの見え方。思い出の絵は後悔されにくい
何十年も先の自分の肌は、いちばん想像しにくいところです。
アメリカの研究では、入れてからの年数が長いほど、後悔する人がわずかに増えていました。ただ、前の表のとおり、大切な人や出来事を残すために入れた人は、後悔しにくい傾向があります。
見た目も変わります。細い線や小さな細部は、年月とともに線が太くなったり、ぼやけたりしやすい、とタトゥーのスタジオは説明しています。大きさの考え方は「デザインの決め方とモチーフの意味」、日焼けの話は「アフターケア」の記事へ。

「やめとけ」のうらにある、日本での見られ方
「タトゥーはやめとけ」と言われる理由の多くは、日本での見られ方にあります。温泉やジムで断られることがあり、職場によっては見えるタトゥーが好まれません。
どれも、入れる人の気持ちとは別の、暮らしのなかのことです。そのうえで入れたいかを決められるように、気になりやすい場面ごとに、いまの決まりと調査を記事にまとめています。
| 場面 | くわしい記事 |
|---|---|
| 温泉・プール・ジム | 「温泉・プール・ジムの決まり」 |
| 仕事・就職 | 「タトゥーと仕事」 |
| MRI・献血・健康診断 | 「MRI・献血・健康診断」 |
| 生命保険・医療保険 | 「生命保険とタトゥー」 |
| 見せたくない日 | 「タトゥーの隠し方」 |
もし後悔したら、カバーアップや除去という道も
後悔したとき、上から別のデザインを重ねるカバーアップという方法があります。トルコの研究では、後悔した人の42.5%が、除去か隠す処置をしていました。
レーザーでの除去もできますが、手軽ではありません。米国皮膚科学会は、1回では消せず、肌を休ませながら何度か通う必要があると説明しています。色によっては消しきれないこともあり、時間も費用もかかります。回数や費用は「タトゥー除去とカバーアップ」の記事へ。消せることを前提にせず、入れる前に考える時間をとるほうが、ずっと気が楽です。
よくある質問
- タトゥーを後悔する人はどれくらい?
- アメリカの2023年の調査(Pew Research Center)では、タトゥーのある人の24%が、一つでも後悔したことがあると答えました。言いかえると、4人に3人ほどは後悔していません。
- 後悔しやすいのは、男性と女性のどちら?
- 調査によって結果がちがい、はっきりしたことは言えません。性別より、入れたときの年齢、入れたきっかけ、入れた場所のほうが関係していた、という研究があります。
- 恋人の名前は、入れないほうがいい?
- 後悔の理由としてよく挙がるのが、もう一緒にいない人の名前です。名前を別のモチーフに置きかえる方法は「デザインの決め方とモチーフの意味」の記事へ。
- 小さいタトゥーなら、後悔しにくい?
- 大きさと後悔の関係をはっきり示した調査は見つかりませんでした。小さくても、手や首など見えやすい場所は後悔につながりやすいという研究があります。場所も一緒に考えてみてください。
調べ方と出典(9件)
2026年10月に、調査会社の発表(Pew Research Center・Harris Poll・YouGov・Ipsos)、査読つきの論文、米国皮膚科学会のページ、タトゥースタジオの説明を確かめて書きました。日本でタトゥーのある人に後悔を広く聞いた調査は見つからず、「9割が後悔」の調査はクリニックの発表を報じた記事で確かめました。Harris Poll は発表の全文を載せた業界団体のページで確かめています。
- Pew Research Center「32% of Americans have a tattoo」(2023年8月)
- Harris Poll「Tattoo Takeover」(2016年2月、2015年10月調査。American Med Spa Association に掲載の全文)
- YouGov「Myth busted: people do not regret their tattoos」(2015年7月)
- Ipsos「More Americans Have Tattoos Today」(2019年)
- Morlock R, Morlock A「Think Before You Ink」Cureus(2023年)
- Altunay ほか「Tattoos: Demographics, Motivations, and Regret in Dermatology Patients」Indian J Dermatol(2022年)
- J-CAST ニュース「タトゥーを入れて『9割』が後悔」(2018年、東京イセアクリニックの2017年の調査)
- 米国皮膚科学会 Laser tattoo removal
- Ray Studios「What nobody explains to you about how tattoos age」