タトゥーの隠し方。シール・ファンデーション・服、温泉や仕事では?

いちばん確実で、肌にも負担がないのは服で隠すことです。温泉やプールのように服を脱ぐ場面では、隠しシール(ファンデーションテープ)や、あざ用のカバーファンデーションを使う人もいます。ただ、どれも長く水に浸かればはがれやすく、色の濃いタトゥーは透けることもあります。隠せば入れるかどうかも、施設ごとにちがいます。
この記事の内容(8)
服で隠すのがいちばん確実
服なら、汗をかいても水にぬれても、はがれる心配がありません。肌がかぶれることもありません。場所に合わせて、こんなものが使えます。
- 腕: 長袖のシャツ、アームカバー
- 手首・足首: 腕時計やリストバンド、サポーター、靴下
- 脚: 厚手のタイツ(薄いストッキングだと、濃い線は透けて見えることがあります)
- プールや海: ラッシュガード、水着用のレギンス
ジムでは、サポーターやテーピングで隠せば使える、と規約に書いているところもあります。
服で隠せないときは、貼るか、塗るか
服を脱ぐ場面や、半袖の季節に使われるのは、次の3つです。どれくらいもつかは、販売元やメーカーの説明を並べました。
| 方法 | どんなもの | もち(販売元の説明) |
|---|---|---|
| フィルム型のテープ | 肌色の薄いフィルムを、シールのように貼る | 「1週間ほど」とする製品もある |
| 転写型のシール | 水でぬらして、肌に写しとる。ごく薄い | 軽いシャワー程度なら2〜3日 |
| カバー用ファンデーション | あざや傷あと用の、落ちにくいファンデーション | 「12時間もつ」とする製品もある |
貼るタイプも、長く浸かるとはがれやすい
調べた貼るタイプは、どれも「水に強い」とうたっています。それでも、温泉に何時間も浸かると、肌がふやけるのと一緒にはがれやすくなる、と販売元の一つは説明しています。貼り直す分を持っていくよう、すすめているほどです。
汗にも限りがあります。たくさん汗をかいた肌をこすると、ぽろぽろとはがれることがある、と販売元は書いています。
色の濃いタトゥーは、1枚では透けることがあります。たとえば黒く塗りつぶしたトライバルのような柄は、2枚重ねて貼るよう案内されています。大きなタトゥーは、何枚かをつなぎ合わせて隠します。
「絶対にバレない」とまではいきません。少し透けたり、ふちが見えたりするものだと思っておくと、気持ちが楽です。
メイクで隠すなら、落とし方までセットで
あざや白斑、傷あとのために作られたファンデーションがあります。あるメーカーは、水や汗、皮脂に強いウォータープルーフで、12時間もつというデータがある、と説明しています。
塗ったあとはパウダーで仕上げます。落ちにくいファンデーションなので、メーカーは専用のクレンジングオイルも用意しています。落とすものも一緒にそろえておけば、肌をごしごしこすらずにすみます。
なお、こうした製品の説明が対象にしているのは、あざや傷あとです。タトゥーにどこまで使えるかは、メーカーの説明にはありません。
かぶれを減らす貼り方とはがし方
日本皮膚科学会のガイドラインでは、ばんそうこうの粘着剤や化粧品が、かぶれ(接触皮膚炎)の原因として挙げられています。肌に貼るものは、使い方で負担が変わります。かゆみや赤みが出たら、はがして使うのをやめてください。続くときは皮膚科へ。
医療用テープのメーカー、ニチバンは、貼り方とはがし方をこう案内しています。
- 貼る前: 肌を洗って、よく乾かす。保湿したなら、乾いてから貼る
- 貼るとき: 引っぱらずに、真ん中からそっと置く
- 貼ったあと: 指の腹で10秒ほど、やさしく押さえる
- はがすとき: 肌を指で押さえながら、毛の流れにそってゆっくり
- 次に貼るとき: 同じ場所を避けて、位置を少しずらす
テープを引っぱって貼ると、戻ろうとする力で赤みや水ぶくれができることがあります。テープの下に汗がたまると、肌がふやけて弱くなることも。
貼るのは肌が治ってから
施術から間もないタトゥーや、表面がじくじくしているところには使わないでください、と隠しシールの販売元は注意しています。
入れてすぐの夏休み。隠して出かけたい気持ちは、よくわかります。この時期は、シールより服で隠すほうが肌にやさしいです。湯船やプールをいつから再開できるかは、「アフターケア」にまとめています。
隠しやすいのは、服の下になる場所
反対に、手や指は服で隠せず、よく動く場所です。ニチバンも、関節のようによく動くところには、やわらかいテープを選ぶよう案内しています。これから入れる人は、「どこに入れる?」も参考にしてみてください。
隠せば入れるかは施設が決める
観光庁は2016年、温泉や旅館に向けて、シールで隠してもらうといった対応の例を示しました。シールで隠れる大きさなら入れる、という施設がある一方で、シールで隠しても断るプールもあります。
出かける前に、施設の公式ページで「入れ墨・タトゥー」の決まりを見てみてください。温泉・プール・ジムの例は「温泉・プール・ジムの決まり」に、職場での考え方は「タトゥーと仕事」にまとめています。
よくある質問
- シールを貼れば、温泉に入れますか?
- 施設によります。シールで隠せば入れるところもあれば、大きさに決まりがあるところ、シールで隠しても断るところもあります。行く前に公式ページで確かめるか、電話で聞いてみてください。
- 黒いタトゥーもシールで隠せますか?
- 色が濃いと、1枚では透けることがあります。販売元の一つは、2枚重ねて貼るよう案内しています。
- 貼ったところがかゆくなったら?
- はがして、使うのをやめてください。はがすときは、肌を押さえながらゆっくり。かゆみや赤みが引かないときは、皮膚科で相談してください。
調べ方と出典(10件)
2026年10月に、隠しシールとカバー用ファンデーションの販売元・メーカーの公式ページ、医療用テープのメーカーの使い方ガイド、日本皮膚科学会のガイドライン、観光庁の事務連絡を確かめて書きました。もちや水への強さは各社の説明で、第三者が試した数字ではありません。特定の商品をすすめる意図はないため、本文では商品名を出していません。