タトゥーの痛みはどれくらい?痛い場所・痛くない場所と、麻酔の注意

ポーランドで1,092人に聞いた研究では、施術中の痛みは10段階で平均4ほどでした。「思っていたより痛くなかった」という人も多い、とスタジオは書いています。寝不足や長い施術は痛みを強めることがあるので、体調を整えて、はじめは短い時間で終わる大きさを選ぶと安心です。
どんな痛み?スタジオのたとえ
痛みの少ない場所では「ボールペンで描かれているような感覚」とたとえるスタジオがあります。
強く感じるときのたとえでは、線を彫るときは「カッターで削られているような」、色を塗りつぶすときは「ヤスリでこすられているような」痛みだそうです。どちらも、ずっと続くというより、場所や彫り方で波があります。
部位の差は、研究でははっきりしない
「骨に近いところや、皮膚の薄いところは痛い」とよく言われます。スタジオの経験では、次のように説明されています。
先の1,092人の研究では、腕・脚・胴という分け方で、施術中の痛みの強さにはっきりした差は見られませんでした。部位で痛みが決まる、とまでは言えないようです。
痛みを強めるもの
研究やスタジオの案内で挙げられているのは、次のようなものです。
- 施術の時間が長いこと、出血が多いこと、緊張やストレス(先の研究)
- 寝不足。睡眠を削ると痛みを感じやすくなる、という実験があります
- 前の日や当日のお酒。多くのスタジオが控えるよう案内しています
生理の周期による痛みの差は、先の研究でははっきりしませんでした。
麻酔クリームと痛み止めは、先に相談を
日本で医療に使われている麻酔クリームは、医師の処方が要る薬です。承認されているのは、レーザー治療や注射の痛みをやわらげる使い方です。海外から個人で取り寄せた薬を、人にゆずったり売ったりするのは、法律で認められていません。アメリカでは2024年に、成分の濃い麻酔クリームを広い範囲に塗ると、心臓や呼吸に重い影響が出るおそれがあるとして、国の機関が注意を呼びかけています。
タトゥーの施術そのものは医療ではない、と2020年に最高裁判所が判断しています。一方で麻酔クリームは医療の薬なので、使えるかどうかはスタジオによってちがいます。使わない方針のスタジオもあれば、医師が診察してから塗るスタジオもあります。
市販の痛み止めには、血を止まりにくくするものがあります。施術の前に飲まないよう案内するスタジオもあります。飲むかどうか、また血をさらさらにする薬や持病の薬を飲んでいる人は、入れる前に医師や薬剤師に相談してください。
休憩は、遠慮なく
1時間に1回くらい休憩をはさみ、頼めば何度でも休めるとしているスタジオがあります。つらくなったら、自分から伝えてかまいません。飴などで糖分をとるのもよい、とすすめるスタジオもあります。

よくある質問
- 痛くない場所はどこですか?
- スタジオの経験では、腕の外側やふくらはぎなどが楽と言われます。ただ、研究では部位による差ははっきりしていません。小さく、短い時間で終わるデザインを選ぶほうが、痛みを抑えやすいです。
- 麻酔は使えますか?
- スタジオによります。麻酔クリームは日本では医師の処方が要る薬なので、使いたいときは相談の段階で聞いてください。
- 痛くて、途中でやめたくなったら?
- 休憩を頼んでかまいません。大きなデザインは、もともと何回かに分けて彫ることが多いです。くわしくは「タトゥーの前に知っておきたいこと」へ。入れる場所を考えるときは「どこに入れる?」、当日の流れは「当日の流れと持ち物」の記事も参考にしてみてください。
調べ方と出典(9件)
2026年10月に、痛みについての研究(査読つきの論文)、スタジオの公式ページ、医薬品の公的な情報(PMDA・厚生労働省)、アメリカ食品医薬品局(FDA)の発表を確かめて書きました。部位ごとの痛みの順位を裏づける研究は見つからなかったため、順位は載せていません。